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平成22年小中一貫教育等調査特別委員会( 7月27日)

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  1. 三条市議会 2010-07-27
    平成22年小中一貫教育等調査特別委員会( 7月27日)


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    最終取得日: 2021-07-27
    平成22年小中一貫教育等調査特別委員会( 7月27日)                 小中一貫教育等調査特別委員会記録 1 日   時  平成22年7月27日(火)午前10時 1 場   所  第2委員会室 1 出席委員   西川重則委員長 武石栄二副委員長          森山 昭 下村喜作 久住久俊 髙坂登志郎 藤田博史 杉井 旬          横山一雄 小林 誠 笹川信子 西川哲司 1 欠席委員   島田伸子 1 委員外議員  梶  勉 阿部銀次郎 岡田竜一 1 説明のための出席者          松永教育長          古川教育部長 池浦教育総務課長 遠藤課長補佐          久住子育て支援課長 星野課長補佐          高橋学校教育課長 坂井主幹 中村統括指導主事          嘉代小中一貫教育推進室長 西山主幹 藤井次長 1 職務に従事した事務局職員          渡辺事務局長 坂内係長 栗山主任 1 事   件  (1)第一中学校区小中一体校建設事業について
     (2)一ノ木戸小学校及び裏館小学校改築事業について 1 審査の経過及び結果                                開  会 午前10時03分 ○(西川重則委員長) ただいまから小中一貫教育等調査特別委員会を開会いたします。  ただいまの出席委員数は12人であります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(西川重則委員長) 審査に入ります前に、教育長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 ○(松永教育長) 皆さん、おはようございます。本日は大変お暑い中、また何かとお忙しい中、小中一貫教育等調査特別委員会を開催いただきまして大変ありがとうございます。  小中一貫教育の進捗状況につきましては、6月定例会の総務文教常任委員協議会におきまして、一中学区一体型校舎の建築及び一ノ木戸小学校、裏館小学校の改築にかかわるプロポーザル方式による基本設計の進捗状況につきまして御報告をさせていただいたところでございます。  ソフト面につきましては、現在各中学校区におきましてそれぞれの中学校区の特色を生かした小中一貫教育の実践的な研究が進められております。また、小中一貫教育カリキュラムづくりにつきましても、引き続きモデル中学校区の教職員を中心に進められているところでございます。  ハード面につきましては、一中学区においては学校や自治会等地域や保護者への説明会を開催させていただき、そこでいただいた御意見の取りまとめを行って、基本設計の内容についてさらに検討を進めているところでございます。それから、一ノ木戸小学校及び裏館小学校の改築事業につきましては、施設検討部会等の案がまとまり、保護者や地域への説明会を実施し、そこでの御意見を踏まえて基本設計の内容をさらに精査しているところでございます。  本日は、第一中学校区小中一体校建設事業に加え、一ノ木戸小学校及び裏館小学校の改築事業も含めまして、改めて現在までの各校の基本設計の進捗状況につきまして、各担当課長等から御説明を申し上げるものでございます。委員の皆様方の御指導並びに御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。本日は、ひとつよろしくお願いいたします。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(西川重則委員長) これより審査に入ります。 ○(久住久俊委員) 議事進行にかかわりのある発言をさせていただきたいと思います。  皆様御存じのように、小中一体型の教育につきまして、ここに来て反対運動が急速に展開されているわけであります。この反対運動に対して理事者側、教育長以下教育委員会の皆さんはどのように対処していかれるのか。鎧袖一触、け散らして進まれるのか、それとも粘り強く反対者に異なるところを説得して、時間をかけてでも理解してもらえるように進めていかれるのか、その基本的な姿勢を最初に確認しておきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○(西川重則委員長) しばらく休憩いたします。                               休  憩 午前10時06分                               再  開 午前10時12分 ○(西川重則委員長) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (1)第一中学校区小中一体校建設事業について ○(西川重則委員長) 最初に、第一中学校区小中一体校建設事業についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(嘉代小中一貫教育推進室長) それでは、第一中学校区小中一体校建設事業に関しまして、6月29日に開催いただきました総務文教常任委員協議会の資料をもとに、取りまとめました検討案につきまして御説明させていただきたいと思います。  大変恐縮でございますが、本日お持ちいただいております6月29日、総務文教常任委員協議会資料ナンバー2-2をごらんいただきたいと思います。第一中学校区小中一体校基本設計、第一中学校区小中一貫教育推進協議会施設検討部会検討概要につきましては、去る平成21年12月議会において議決を賜りました設計予算に基づき、基本設計の作成作業を進めさせていただいているところでございます。本日は、これらの基本設計の概況並びに作成、検討状況について、その現況を御説明させていただきます。  まず初めに、設計策定の概要でございますが、設計業者は株式会社石本建築事務所、基本設計、実施設計委託業務期間は平成22年3月12日から平成23年3月19日を予定しているものでございます。また、三条市建築設計協同組合さんを協力事業者として進めております。設計の策定手法につきましては、設計業者の提案に基づき第一中学校区関係小中学校の教職員、保護者、地域住民の代表から成る検討組織による設計検討作業を経て、作成を予定するものでございます。  それでは、具体的な作成作業の経過につきまして簡単に御説明申し上げます。今ほど御説明いたしましたお手元の検討概要につきましては、本年4月7日の第4回施設検討部会から6月22日の第9回施設検討部会の検討により、おおむね基本設計に対する施設検討部会の協議が調ってまいりましたことから、6月25日付で第一中学校区小中一体校校舎建築基本設計の進捗状況及び第一中学校区小中一貫教育推進協議会施設検討部会検討概要を作成し、総務文教常任委員協議会に御報告させていただいたところでございます。  検討概要の1ページをお開きいただきたいと思います。三条市小中一貫教育小中学校体型教育施設整備に当たっての基本的な考え方、基本理念とコンセプトについて取りまとめたものでございます。基本的な考え方につきましては、施設整備に当たり小中9年間を見通しながら次の考え方に努めるというものでございます。これは、3点ございます。1、児童生徒の交流が促進される施設整備、2、小学校と中学校の教職員が協働し、多様な教育活動が展開しやすい施設整備、3、小学校と中学校の施設整備を効果的に共用できる施設整備という3点に基づき策定に入っております。  下段になりますが、施設整備に当たっての配慮事項ということで、これにつきましては三条市小中一貫教育検討委員会の議を経ながら、基本的に施設整備に当たって配慮すべき事項6点を定めております。内容は、1、安全・安心への配慮、2、成長段階への配慮、それから3、施設の共有化と有効活用の配慮、以下3点でございます。この内容につきまして、ページ中ほどを見ていきますと具体的に配慮した項目について提示させていただいております。例えば安全・安心への配慮といたしまして、小学校1、2年と特別支援教室に専用の庭を設ける等でございます。また、右側につきましてはこの施設策定に当たっての概念ということで、小学校と中学校、それから地域共用・交流エリアを設けるという内容でございます。具体的には、地域と学校、小学校と中学校、教室と共用部がそれぞれの領域を持ちながら緩やかな一体感を持つイメージの学校等、以下2点ほどゾーニングのコンセプトを取りまとめているものでございます。  おはぐりいただきまして、2ページは施設の配置計画でございます。まず、土地利用計画につきまして、三条高校跡地と四日町小学校校地の2つの校地を持つ小中一体校については、校舎利用の安全性、施設管理のしやすさから、三条高校跡地に小中一体型校舎とグラウンドを、四日町小学校校地はサブグラウンドとし、トイレと器具庫を配置するという基本的な土地利用を考えました。  次に、配置計画につきまして、それぞれ校舎から2つのグラウンドへの移動のしやすさ、さらには校舎に対する日当たりの確保、グラウンドへの日当たりの確保、屋外の遊び場をできるだけ広く利用しやすい位置を確保することから、三条高校跡地の北側に校舎、南側にグラウンドを配置したものでございます。また、児童生徒のメーンアプローチとして、現在の市道三高グラウンド線の東側が四日町門、西側を条南門及び県道三条停車場四日町線から入った敷地を南門として、3カ所を基本的なアプローチとしているものでございます。  次に、建物のゾーニング計画でございます。校舎は、小学校と中学校の普通教室を中心とした教室ゾーン、特別教室を中心とした共用・交流ゾーン地域開放施設や体育館のある開放ゾーンの3つのゾーンで構成しております。教室ゾーンは、日当たりに配慮して教室を南面させ、専用庭を挟んだ並行配置として考えております。この配置図においては、グラウンドの上部にあります北側部分の右側になります東側が教室棟、それから左側の西側は体育ゾーン、それから真ん中につきましては特別教室を中心とした共用・交流ゾーンでございます。  おはぐりをいただきまして、3ページからは施設の具体的な計画平面図でございます。まず、3ページの1階部分につきまして、ちょっとこの図面では見えませんが、図面の左側に条南門があります。この条南門と四日町門から入ってくるとほぼ中央にプレイガーデンがございますが、これに面して昇降口を設けて、児童生徒、教職員、来客等の出入り口とするものでございます。  また一方で、この図面右側にある小学校1年生と2年生の教室、それから特別支援教室につきましてはそれぞれ専用庭を設けて、専用庭から直接出入りすることもできるようにしつらえておるものでございます。また、自転車通学の多くが利用すると想定される条南門西側部分に100台分の駐輪場を配置したいと計画しているものでございます。さらに、児童生徒はこの昇降口から入って正面の階段で校内を移動する形になります。  次に、特別支援学級につきましては、1階の北側部分に120台を想定する駐車場を設置し、こちらからの出入りがスムーズにできるように教室を設けているものでございます。また、中央部分にございます多目的ホール、これはランチルームにもなりますが、校内の異学年交流の場、地域開放施設としての積極的な利用を促すため、校舎中心に配置させていただいているものでございます。  次に、保健室でございますが、直接外部からの出入りが可能であり救急車が横づけできる場所ということで、グラウンドが見渡せてグラウンドに面した部分、図面中央部分になりますが小学校と中学校にそれぞれ区分された形で計画するものでございます。  おはぐりいただきまして、4ページは2階の平面図でございます。2階には、小学校3年生と4年生の教室を配置するものでございます。あわせまして、校務センターと称して学校教職員のいわゆる教務室等の配置もこの2階にするものでございます。この校務センターにつきましては、児童生徒がグラウンドや各門からアプローチしてくるところを見渡せる、また小学校と中学校の連携に配慮しながら、それぞれを隣接させて配置計画しているものでございます。また、中央の共用・交流ゾーンにはメディアセンターを配置し、その周辺に小学校で利用する図工教室、理科教室の特別教室を配置し、メディアセンターとの連係に配慮しております。  次に、ページ左側、西側に配置の体育館でございます。体育館は、開放ゾーンの2階に配置して地域開放時の利便性を高めるとともに、水害、地震等の災害時の避難場所としての活用も想定するものでございます。また、大きさにつきましては全校集会が行えるほどの広さを確保してございます。  おはぐりをいただきまして、5ページは3階の平面図でございます。3階には、小学校5年生と6年生、中学校1年生の教室を同一フロアに配置し、小学校と中学校のスムーズな連携を図ることを目的としております。共用・交流ゾーンの中央にメディアセンターを配置し、その周辺に中学校で利用する美術教室、理科教室の特別教室を配置し、メディアセンターとの連携に配慮する計画としております。  次に、図面左側の西側上部、北側になりますが、開放ゾーンの3階にプールを設置し、地域開放時の利便性を高め、また学校使用時の利便性とメディアセンターの開放利用に配慮しながら、開放ゾーンと屋内の渡り廊下で連絡するよう計画しているものでございます。  そのほか、体育館の3階部分にギャラリーを設け、体育館での活動が上から見られるようにし、またランニング走路としても利用できるよう、幅2.5メートル程度を確保するものでございます。  おはぐりいただきまして、6ページは4階の平面図でございます。4階には中学校2年生と3年生の教室を配置し、特色ある専門教科教育を行うため、英語教室と社会教室の専門教室をそれぞれ配置するものでございます。  おはぐりいただきまして、7ページは立面図でございます。南側立面図、北側立面図、東側立面図、西側立面図をそれぞれ表記させていただいております。  おはぐりいただきまして、8ページは断面図でございます。断面は、A、A′断面イメージからD、D′断面イメージがございまして、この断面につきましては、大変恐縮でございますが、資料をお戻りいただきまして2ページをごらんいただきたいと思います。2ページの配置計画図面には、青線の一点鎖線でA′からA、B′からB、C′からC、D′からDとそれぞれ入っておりますが、これを断面としたものが8ページにあるそれぞれの断面イメージでございます。よって、A、A′断面イメージとは、一番西側の断面になります。以下西側から東側の順で提示してございますので、一番西側は体育館、B、B′断面イメージは中央部にあるプレイガーデン部分でございます。それから、C、C′断面イメージメディアセンター等、施設の中心線部分に当たる断面、それからD、D′断面イメージは一番東側の教室棟における断面をお示ししてございます。  次に、9ページ、10ページにつきましては、少し細かく記載されてございますので、概略だけ簡単に御説明させていただきます。  それでは、9ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、諸室計画の基本的な考え方ということでお示しさせていただきました。まず、普通教室における基本的な考え方としまして、四角枠の中にお示ししてございます。「普通教室は、児童・生徒の日常の学習の場であり、生活の場でもある。子供たちの居場所が常に確保されていて安心感があり、移動が少なく、落ちついた環境を確保する」として、小中一貫教育の観点から4プラス3プラス2、いわゆる4、3、2の学年のまとまりを重視した配置とし、特に小学校5年、6年、中学校1年生は同一フロアに配置したものでございます。この基本的な考え方は、三条市が定める小中一貫教育基本方針に基づき小中9年間のうち小学校1年生から4年間の基礎充実期、5年生から中学校1年生の活用期、中学校2年生から3年生の発展期という、いわゆる小中一貫教育のソフトに対応した施設配置として計画したものでございます。  次に、特別教室の考え方でございます。基本的な考え方といたしましては、普通教室ではできない専門的な実習、実験等の設備や音環境を必要とする学習の場を確保するということで、小中一貫教育の特徴でございます異学年交流を促進する施設として計画しているところでございます。諸室の計画については、下段に記載させていただいたところでございますので、説明を省略させていただきます。  次に、多目的教室の考え方でございます。基本的な考え方といたしましては、普通教室以外の場所で発表や実習形式の授業、習熟度別学習や少人数教育など、いわゆる多目的な学習活動に利用可能な教室を配置するというものでございます。また、少人数教室の考え方につきましては、1クラスを分けて行う授業、いわゆる習熟度別学習、少人数教育に対応するための教室を設けたいとするものでございます。  次に、教室前のオープンスペースの考え方でございます。従来の一斉授業から、みずから調べ、興味を持ち、学んでいく学習形態の変化に対し、普通教室に隣接してプラスアルファのスペースを設け、多様化する学習ニーズに対応する場としてこのオープンスペースの活用を図りたいとするものでございます。  おはぐりいただきまして、特別支援学級の考え方でございます。先ほど若干触れましたように、特別支援学級は小中一体化して一番北側の校舎東側1階部分に配置し、特別支援学級のブロックとして専用の教師コーナーを設け、教師が常駐できる形を考えているところでございます。  それから、多目的ホール(ランチルーム)でございます。小中一貫教育における異学年交流、学年単位の集会や子供たちと地域の方々、また地域の方同士など、さまざまな交流の場として位置づけるものと考えているところでございます。  次に、メディアセンターの考え方ということで、みずから調べ、興味を持ち、学んでいく学習形態に対し、図書館としての読書機能にPC・視聴覚等の情報機能、学習スペースとしての機能を融合させたスペースを設け、学習をサポートするというものでございます。  次に、校務センターの考え方でございます。校務センターについては、先ほど少しお話しをさせていただきましたように、学校運営の一体化を円滑にするため小中共有として設置するものでございますし、また放送室の考え方につきましては、児童生徒の自主的、自発的な活動の一環として放送室を小中にそれぞれ設置するとしております。  次に、体育館の考え方でございます。屋内体育館は、小中一体でバスケットボールコートを4面確保し、かつ全校での集会を可能とする広さを確保したところでございます。小中学校の同時利用に対応するため、可動の間仕切りによる分割及びネットにより分けて使用することを考えているところでございます。武道場につきましては地域開放利用とし、1階に配置をしてございます。武道場として利用しない時期は、多目的スペースとして小中一体で利用できる、また集会などに利用できる施設としたいと考えているところでございます。室内プールにつきましては、小学校、中学校及び地域開放利用のため、低学年、高学年、あるいは中学生にそれぞれ対応できるよう床が上下する自動稼働床とし、プールの利用がない場合につきましては、床を最上部まで上げて人工芝を敷き、屋内運動や集会などの多目的スペースに活用できる施設として考えているところでございます。  おはぐりいただきまして、11ページでございます。こちらでは昇降口の考え方ということで、昇降口は小学校1年生から中学校3年生までが利用できる場所を確保してございますが、一方で先ほどお話ししましたように小学校1、2年生、それから特別支援教室の児童は専用庭から直接出入りすることも想定しているものでございます。  それから、校暦コーナーということで、第一中学校、条南小学校、四日町小学校、南小学校の4校の校暦と、新たにできる一体校の校暦を展示可能なスペースを昇降口に設けておきたいということでございます。保健室については、先ほどお話をさせていただいたとおりでございますし、給食の配ぜん方法及び配ぜん室については、配ぜん室内に小荷物専用昇降機を設置し、給食調理場から各階の配ぜん室への配送を予定しております。  次に、ユニバーサルデザインの考え方ということで、床段差の解消、多目的トイレの設置、サイン計画の3点を基本に、ユニバーサルデザインの考え方に即した施設の整備を図ってまいりたいと考えているところでございます。  次に、地域開放と地域交流施設の考え方につきましては、学校は地域の財産という考え方から、普通教室、職員室等の管理部門以外の教室は、基本的には地域開放対応施設として整備を図りたいと考えているものでございます。開放レベル1は常時開放ということでございまして、大変恐縮でございますが、3ページの図面をごらんいただきたいと思います。こちらの図面には色分けされた開放レベルが表記してございますが、こちらを先にちょっと説明させていただきます。  開放レベル1、これは左側の濃いピンク部分になりますが、こちらは常時開放を考えている施設でございまして、この図面でいきますとPTA室、児童クラブ、それから地域で利用いただく集会所等になります。開放レベル2、この図面でいきますと黄色部分になります。この開放レベル2は、放課後や休日開放、体育館等々の運動施設の開放などを考えているものでございます。開放レベル3はピンク部分でございますが、いわゆる普通教室、管理部門等、教務専用に利用する諸室につきましては非開放施設として考えているものでございます。本平面図につきましては、このような色分けで表記をさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、11ページにお戻りください。児童クラブの考え方につきましては、一中学区の現在の児童クラブを集約するという観点で、70人規模の児童クラブ2部屋を用意する計画でございます。  次に、12ページをお開きいただきたいと思います。学年ごとの学習活動に応じた教室周りということで、これは小学校1年生から中学校3年生までのそれぞれの教室をどのような形で考えたらいいのかというところで、現在の計画上の考え方をお示しさせていただきました。中ほどの写真は、引き戸方式でフルオープンの形がとってございますが、小学校1年生から中学校3年までのすべての教室は、基本的にいわゆる欄間を設け、かつ引き戸方式で廊下と教室を区切るという考え方でございます。その際、小学校1、2年生については教室周りですべての活動が完結する総合教室型を目指し、基本的にはクローズタイプ、いわゆる引き戸を閉めて教室での活動をするというものに対応したいと考えておるものでございますし、また小学校3、4年生は実習スペースを活用した学習が始まるということですので、セミオープンタイプということで、教室の引き戸を幾らかあけてオープンスペース等の共用を図るというものでございます。  一方、小学校5、6年生はオープンスペースを教室の延長として活用することを考えており、通常は引き戸をあけたままで少人数教室やワークラウンジ、また廊下を利用しながら授業活動を進めることを考えているものでございます。  また、中学校1、2年生につきましては、基本的には引き戸を一たん閉める形のクローズタイプに、さらに中学校3年生もクローズタイプとして授業に集中できる形をというような考えでございまして、ひとまずこのような形ができるような考え方で、それぞれの学年別児童生徒に対応して廊下と教室を区切るという形式を考えているものでございます。  おはぐりいただきまして、13ページでございます。多目的ホール(ランチルーム)ということで、校内の異学年交流の場としての利用を考えているものでございます。また、地域開放施設として、大人数の発表会や集会、研修等多目的に利用できるしつらえを考えているところでございます。  おはぐりをいただきまして、14ページはメディアセンターについてでございます。メディアセンターの考え方ということで、読書機能、情報機能、学習センター機能を融合し、高機能化したメディアセンターを学校の中心となる2階、3階に配置することにより、児童生徒が読書環境や情報教育環境と日常的に触れ合う計画をするという考え方のもとで、中央の2階、3階部分にそれぞれ配置をさせていただくものでございます。  おはぐりをいただきまして、15ページはグラウンドのレイアウトについてお示しさせていただいたものでございます。これにつきまして、メーングラウンドの面積は約1万2,000平米ございますが、基本的に芝生または草に覆われた仕上げとし、周囲には植栽を行うことで砂じん防止に十分な配慮をした計画といたしました。  一方、四日町小学校校地を想定しておりますサブグラウンドについては、面積が約9,000平米ということで、基本的には保水効果により土ぼこりが少ないクレー舗装、いわゆる土の形態を考えているところでございます。  メーングラウンドにはサッカーグラウンド、300メータートラックを想定しておりますが、そのほか小中学校ではいろんな活動があるわけでございまして、例えば野球などもすべてそのグラウンドで対応できるような形で検討を進めております。この図面ではたまたま野球場等が入っておりませんが、これも含めた中でこのようなグラウンドをしつらえるということで考えているものでございます。  次に、16ページをごらんいただきたいと思います。これは、現段階での内観のイメージ例ということでお示ししましたが、教室、職員室、それから右下は可動床によるプールでございまして、春、秋、冬は屋内運動スペースとして利用するというようなことで、イメージとして見ていただければと思います。  それから、17ページをごらんいただきたいと思います。こちらは外構計画ということで、特に三条高校跡地の周辺道路等の環境につきましても、こちらとあわせて外構とともに計画させていただいているものでございます。基本的には、グラウンド周辺には生け垣や低木、防砂ネットを設置するとともに、芝生化して風による砂じん防除の対策を行うと。それから、敷地にはU字溝などの集水施設を行い、校地内に降った雨については直接間野川に流れ込まないように雨水調整施設を設ける予定でございます。また、建物の床高を周辺地盤から80センチほど上げて設定し、万が一の場合の冠水に配慮するという計画でございます。  この図面で御説明をさせていただきますが、まず①の断面イメージをごらんいただきたいと思います。これは、三条高校跡地西側、現在の市道三高西堀通り線で幅員が3.6メーターでございますが、この既支川排水路を埋め戻し、さらに校地内に歩行者道2メーターを設置することによって、車道5メーターと歩道2メーターを確保しようという計画でございます。  次に、②の断面イメージはプール部分になりますが、現在の三高西堀通り線でございます。これにつきましては、現況の幅員が6.2メーター、側溝が30センチで、さらに支川排水路を整理しながら縮め、ボックスカルバートを埋め込んで歩道2メーターを確保し、車道7メーターとあわせて幅員9メーターに整備したいとするものでございます。また、③の断面イメージは三高東堀線でございまして、これは間野川の改修を含めており、図面にあります間野川②と現在の間野川部分とをあわせて整備したいとするものでございます。④の断面イメージは、③と同様に間野川の改修計画に即した計画とし、間野川の改修を織り込んだ幅員構成の解消を図ろうとするもので、それから⑤の断面イメージは南側で、南側部分に4メーターの自転車・歩行者道を設置するものでございまして、このような周辺の環境整備をあわせて計画させていただいております。  次に、18ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、セキュリティー計画でございまして、セキュリティーは基本的に3段階としております。まず、第1セキュリティーラインといたしまして、図面の赤枠で囲ってある部分についてはフェンスをめぐらすということ、それから第2セキュリティーラインといたしましてピンクで囲った部分になりますが、敷地の北側駐車場を開放した場合の管理区画でございます。それから、第3セキュリティーラインとして青で囲った部分につきましては、教室棟等の施設内部におけるセキュリティーラインということで、3段階のセキュリティーラインを設け、かつ監視カメラ、図面ではピンクの丸に斜線が監視カメラの設置位置ですが、これらを設置する予定としているものでございます。  以上、簡単ではございますが、施設の設計内容についての御説明を終わります。  続きまして、今ほどの施設設計に至りました内容につきまして、資料ナンバー1-1をごらんいただきたいと思います。資料ナンバー1-1は、施設検討部会等におけます検討の状況をお示ししているものでございます。これらの検討結果を受けて、現在の施設検討案の図面になっていることを御了解賜ればと考えているところでございます。  それでは、1ページをおはぐりいただきたいと思います。4月7日の第4回を皮切りに、第9回までの都合6回開催し、現在基本施設について検討部会の意見を取りまとめ、関係組織等の意見を求めることとし、意見の集約の後に引き続き検討協議を継続するという考え方でいるものでございます。この間、地域連携部会、小中一貫教育推進協議会、小中一貫教育検討委員会等を開催してプロポーザル方式による設計業者選定及び施設検討部会による検討現況を報告し、意見や要望を求めてきたところでございます。なお、保護者への説明につきましても4月に南小、四日町小、条南小の保護者説明会でそれぞれ同様に現在の設計業者の選定、それから施設検討部会の検討方法等につきまして御説明をしたところでございます。  これらを受けながら、4ページ以下にございますが、具体的にこういう内容で話し合いが行われたというものでございます。まず、4ページをごらんいただきたいと思います。基本的な配置計画、位置についてでございます。昨年示された構成図面は今後の検討に関係ないのかという意見に対して、以前示したものについては整備構想のイメージを持つための図面であり、それにとらわれることなく今後設計者が提案する基本設計案をもとに具体的な協議を行っていくものということで御説明し、御了解を賜ったところでございます。これらの配置計画につきまして、石本建築事務所よりA案、B案、C案という3案の御提起を受け、各委員さんはそれぞれ提案を持ち帰り、次回までに各組織の意見を集約することで第4回を終えたところでございます。引き続き、第5回において学校用地の北側に校舎、南側にグラウンドを配置することで集約されたところでございます。  おはぐりをいただきまして、5ページ、6ページをごらんください。5ページはサブグラウンドと駐車場の関係でございます。これにつきまして、四日町小学校の利用方法というところで、四日町小学校はサブグラウンドとしてテニスコートが4面必要としつつも、駐車場として使用してはどうかという意見がございましたが、一部の部活を考え、テニスコート4面を設置し、サブグラウンドに臨時駐車場220台分を確保するとして取りまとめられたものでございます。  また、6ページ下段部分では周辺道路に関しまして、1にあります代替道路について、第4回の施設検討部会におきましてはPTAとしては子供の安全を第一に考えたい、代替道路は自動車が通らないようにしてほしいと。一方、2では市道三高グラウンド線は道路であり、車が通れない歩道というのは納得できないという御意見があった中で、それぞれ施設検討部会で検討いただいた結果、児童生徒の安全を考え、4メーターの歩行者・自転車専用道路とするということで現在の施設計画に盛られているものでございます。  おはぐりをいただきまして、7ページの3から9では周辺道路に関して、西側の三高西堀通り線の改良についてもう少し道路を広げてもらいたいという話があった中で、車道5メートル、歩道2メートルという整備を図るというようなことで、施設検討部会において取りまとめられたものでございます。  次に、8ページの下段、教室形態ということで、普通教室について先ほど御説明させていただきましたが、小学校1年生から中学校3年まで同じ形態とするが、引き戸によりオープン方式、クローズ方式にも対応できる形態とするということになったものでございます。また、必要となる諸室、教室数につきましては、基本的に教職員等にヒアリングを実施し、教職員等の御意見をもとに対応するものでございます。  次に、10ページの体育館についてでございますが、1の御意見に対して小中それぞれバスケットコート各2面の広さを確保しております。また、5、6にございます体育館のギャラリーについても先ほど御説明させていただきましたが、この御意見に基づいてランニングギャラリーを設置するものでございます。  次に、おはぐりいただいて12ページのグラウンドについてでございます。先ほど御説明させていただきましたように、グラウンドについては特に砂じん対策について十分な配慮を願いたいという地元自治会の強い要望がある中で、校庭の緑化、芝生、草などによりほこりを立ちにくくし、グラウンド周囲を植樹、生け垣や防砂ネットで囲い、対策をするとして取りまとめられたものでございます。これらは、基本的に第4回から9回の議論を経て、現在御提示いたしました施設検討部会案となっているものでございます。  続きまして、資料1-2をごらんいただきたいと思います。資料1-2につきましては、今ほどの施設検討案について地域連携部会を初め総務文教常任委員協議会、また小学校保護者説明会等で御説明を行いまして、この施設検討についての御意見、御要望等をお聞きした経緯でございます。6月28日から7月9日まで行いました保護者、建設地元自治会説明会等、それから第一中学校生徒会等の座談会で出された意見、要望についてそれぞれ整理し、説明会等で回答した内容とともに説明会での検討事項とし、7月13日に開催された施設検討部会で検討した結果を取りまとめた協議結果をお示ししているものでございますので、これらの概要部分を簡単に御説明させていただきます。  それでは、おはぐりいただきまして2ページ、サブグラウンドについてでございます。これについては南小学校において、駐車場220台では不足ではないか、グラウンドにしてそこも含めて駐車場にしてはどうかという御意見がありました。それについての7月13日の協議結果では、学校側のテニスコートの必要性を認めつつも、一方で駐車場不足の懸念が免れ得ないということで、大きな学校行事の際には駐車場不足が懸念されることから、例えば四日町市場を臨時駐車場として利用させていただくなど、周辺の駐車場用地の確保対策については今後検討することで協議が取りまとめられたものでございます。また、周辺道路ということで、緊急車両はどうやって入ってくるのかという御意見、総務文教常任委員協議会でも御指摘をいただいたところでございます。これらについては、基本的に全体を網羅していく中で、緊急車両の進入路については北側駐車場にかかわらずどこからでも、どの門からでも入れるように整備しなければならないということで取りまとめられているところでございます。  それから、3ページの下段部分のその他ということで、舗装についてはインターロッキング舗装で現在検討しているところでございますが、インターロッキングではなくカラー舗装にしてはどうかという要望があり、専用庭の前はインターロッキングとし、その他はカラー舗装の割合をふやすなど、場所ごとに適切に採用することで取りまとめられているところでございます。  おはぐりいただきまして、4ページにつきましては教室形態の3をごらんいただきたいと思います。中学校が荒れた場合等を考えて小学校棟と中学校棟とを分けて建設したほうがよいという意見に対して、小中一体校を進めている先進校の事例として、上級生としての自覚や自己肯定感が高まり心の安定が図られていることから、基本的には日常的な異学年交流が図られる現在の施設整備を進めることで了解をいただいた旨が取りまとめられているところでございます。  次に、6ページの上段7から10の職員室の位置について、保護者説明会等で御意見、御指摘があったところでございます。職員室等の位置は死角が多いのではないか、先生の居場所をもっと設けたらどうかという御意見がございました。それについては、教室棟の各学年にある教材庫等を残しながらも、オープンスペース内のワークステーション部分を利用して教師ステーションを配置するなどで対応してまいりたいと取りまとめられているところでございます。  それから、おはぐりいただいて8ページですが、こちらはトイレの関係でいろいろなお話がございました。水回りとか和式、洋式など、それぞれの要望に沿う形で対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。  おはぐりをいただきまして、最後の16、17ページをごらんいただきたいと思います。16ページは基本設計施設検討部会検討概要説明会等において、施設検討に関連した意見とそれに対する考え方をお示しさせていただきました。  学校運営についての1から3で、特に17ページにある7月13日の施設検討部会では、10年前一中が荒れたときはどうにも手がつけられなかった、一体校はマンモス校であり、荒れた場合にどうするのかについて真剣に考えていかなければならないと思うという御意見がございました。それに対して教員の部会委員から、小学校の担任が同じ敷地内にいることは、絶対的とは言えないが、荒れを防ぐ可能性があるのではないかと思っていると。それから、同様に自治会長さん方からは、今の原案は反対ではない、開校まで2年間あるのでいじめや荒れることについて、家庭環境も含めて先生方から対応の仕方を深めていってほしいと。また、秋田県の学力が全国一の要因は両親と祖父母と一緒な子供たちが安心して勉強できる家庭環境であることが大きい、そしてそれを周りから支援することが大事であり、地域とつながりを持つ学校づくりをしないと意義がない、一層邁進していきたいと。そのほか保護者からは、きょうの会議で一体型には小学生のままの純粋な部分を残して成長していける可能性があると感じた、そういう教育理念を持った学校にするという条件で原案のとおり進むことが大事と思う、そういう目的理念をはっきりした上で進むというところまで踏み込んだほうがいいと思うというような意見が出て、結果といたしまして、現在施設についてはこのとおり進めるということで、この13日は意見がまとまったところでございます。  以上、大変雑駁な説明ではございましたが、関連のあるところについての説明を終わらせていただきます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(西川重則委員長) これより質疑を行います。 ○(久住久俊委員) 冒頭の議事進行にかかわる発言について、再度質問してはどうかと委員長からお話がございましたので、もう一度お聞きしたいと思います。  先ほど申し上げたとおりですが、今地元である嵐南で現実に――基本的に一体校そのものに反対であると。今説明のあったようなことではなくて、一体校建設がけしからん、よくないということで、12点の問題点という反対論議を添えて、8月4日にもその会合が開かれるという案内の郵便物が私ども議員全員に届いているようであります。このような反対運動が地元嵐南で現実に繰り広げられていることに対しまして、当事者である当局はどのように考えていらっしゃるのか。  先ほど申し上げましたのは、要するに反対はどこにでもあることだし、方針が決まったんだから、鎧袖一触と申しましたけれども、そういう批判はけ散らしてまっしぐらに進むんだという御意志なのか、それともやはり時間は多少かかっても、地元を説得して反対者の理解をいただいて、了解を得て進むというのが民主主義の本来のあり方だという観点から、反対運動の方々に粘り強く説明し、理解を得て進めるという方向なのか、その基本的な方向はいずれなのかということをお伺いしておきたかったのであります。 ○(松永教育長) 大変基本的なことからの御質問でございまして、私どもといたしましても地域連携部会等で反対の御意見等もいただき、それら御意見に対する考えを真剣に申し上げてきたところでありますし、また地域連携部会の特集号につきましても一中学区の御家庭にこういう御意見が出ましたと、それに対してこのように考えておりますというようなことで御理解いただけるよう準備、あるいはそういった手順を踏んでやってきたわけでございます。
     御案内のとおり、平成17年の合併を機に新三条市ができた中で三条市の教育基本方針を定めましたが、その基本方針の中には教育制度を初めとした検討をすべきという御提言がありました。それに基づき、私どもは平成18年度に教育制度等検討委員会を設置して、幅広く検討してまいりました。その検討委員会の最終報告では、学校教育のさまざまな課題を解決するためには小学校と中学校がより連携しやすい環境をつくることが望まれるとしており、小中一貫教育の導入は適切であるという提言を尊重して今このように進めてまいったところでございます。これは、三条市小中一貫教育検討委員会を設置した中で御議論いただいて、平成20年11月に小中一貫教育基本方針教育委員会として設定させていただきました。ですから、このことにつきましては私どももできるだけ尽力して御理解いただけるように努めてまいりますが、皆様方にも御理解をいただく中で進捗してまいりたいというふうに考えておるところでございます。  また、議会の皆さん方からも御審議いただき、この設計予算案を昨年12月に賛成多数で御議決いただいた経過もございます。これらを大事にしながら、私どもとしては三条市にとっていい教育を進めていきたいという信念を持って進めてまいりたいと考えております。 ○(髙坂登志郎委員) この地区で反対運動が起こっていることに対してどう対応するんですかと聞いているんです。そういう答弁は今まで何回も聞いていますから、答えなくていいです。地区の皆さんは理解できていないから反対運動が起きるんじゃないですか。それについて、あなた方はどう思っているんですか。 ○(松永教育長) 先ほど答弁させていただいたつもりでございますが、反対運動が起きていることはこの前の地域連携部会や、あるいは8月4日の集会等で承知いたしております。その主張されている事柄に対して私どもの考えを述べて御理解いただくべく、今努力をしているところでございます。 ○(髙坂登志郎委員) 理解ができないから――なぜ理解できないのかと聞いているんです。皆さんは、形だけを積み上げてきて、それでいいんだということでしかないんですよ。だから、この間の四日町と北新保の自治会での説明会では、3人しか集まっていませんよね。どういう案内を出して、なぜ3人しか集まらなかったのか、その辺をあなた方はどうお考えなんですか。 ○(嘉代小中一貫教育推進室長) まず、建設地に隣接する地元自治会長さん方と御相談を申し上げながら地元関係者への説明会を開催してまいりました。この進め方につきましても、地元自治会長さんに御相談申し上げ、案内文を戸別に配布していただきながら地元説明会の案内をしたところでございます。 ○(髙坂登志郎委員) 要は、小中一貫教育に対する説明ではなく、一体校の説明なんでしょう。でも、これは小中一貫に名をかりた学校の統廃合です。住民の皆さんに学校がなくなるということを説明、周知をしなければだめですよ。なくなりますよということになれば――小中一貫とは何だと、市民の皆さんは市に不信感を持ちますよ。だから人が集まらないんです、たまたま雨だったからかどうかはわかりませんが。  基本的に疑問に思うのは、一中学区だけが1,500人規模になるわけです。そして、教育制度等検討委員会は適正規模について、小学校は12学級以上、中学校は9学級以上が望ましいとしています。でも、県や国の基準は小学校が12学級から18学級となっています。それで、この一体校では小学校は何学級になるんですか、どこを見ても何学級とは書いてないんです。これは適正規模じゃないから、検討委員会が出した基本方針と違うことをやろうとしているから理解できないんです。 ○(松永教育長) 学校教育法施行規則等では小学校は12学級から24学級と、これは適正規模ではなくて標準的な規模という表現だったと思いますが、中学校もやはり12学級から24学級くらいだと思います。教育制度等検討委員会の答申ではその辺のところを明確に書いてなくて、小学校は12学級以上、中学校は9学級以上とあります。そういうことで、言葉じりをとらえた形で申し上げるのは恐縮ですが、24学級という区切りは教育制度等検討委員会の答申には記載してございません。 ○(髙坂登志郎委員) 何をふざけたこと言っているんですか。あなた方が出した資料の中にちゃんと書いてあるんですよ。県は12学級から18学級を基準とすると、学校教育法施行規則では第55条で12学級から18学級と、こうなっているんです。この基準を上回るようなことになるわけじゃないですか。だからおかしいと言っているんです。逆行するようなことをやるつもりなんですか。  それで、今言われた教育制度等検討委員会の最終報告では12学級以上と、これはあなた方が一体校をやるため「以上」という表現にさせたんじゃないんですか。そういうふうに持っていったとしか言いようがない。普通であれば12学級から18学級以下とか、当然そういう基準を出さなければだめでしょう。こんないいかげんな答申を丸々尊重しますと、そうやって進めてきたんじゃないですか。それが問題だと言っているんです。こんなこともわからないで教育長をやっているんですか。 ○(松永教育長) おっしゃるように、小学校は12学級から18学級、中学校も12学級から18学級という形になっており、新潟県の教育委員会等もそれらの標準を示していますが、委員さんがおっしゃるようにその規模の中で全部おさめるというようなことは、これは大変難しいとこでございまして……(「無理やり一体にしなくてもいいわけじゃないか」と呼ぶ者あり)いや、規模が大きくなると教育がだめになるということは決してないと思っておりますので……(「基準に合わせてやれと言っているだけの話です」と呼ぶ者あり)大変恐縮ですが、私は12学級から18学級でなければ教育にならないということではなくて、これ以下であり、以上であっても十分な教育ができるものと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○(髙坂登志郎委員) いきなり1,500人規模にして――この前小中一貫教育の視察のため箕面市に行ってきましたが、市長も行かれたようです。そこは160人規模でしたが、そのくらいの規模であるなら一体校でやっても非常に効果が上がるだろうと思います。でも、三条市は1,500人規模だと説明したらとてもじゃないと首を振っていました。これは強引過ぎます。  どうなんですか、この規模――財政面だけなら効率的かもしれませんが、そこのところを住民の皆さんに理解していただかないと話が進まないと思います。今の教育長の答弁では、私は全然理解できません。 ○(松永教育長) 言葉が足りなくて大変恐縮でございましたが、委員さんがおっしゃる1,500人規模は、これは小中を合わせた全体の数をおっしゃっていますが、中学校の場合は今までと同じで、四日町小、条南小、南小の子供が集まるわけですので4学級から5学級ぐらいの形になろうかと考えておりますし、それらは十分適正な規模だろうと思っています。小学校の場合は今までと違ってそれぞれの学校から集まりますので、1学年が4ないし5クラスという形でやや大規模になるというふうには考えております。 ○(髙坂登志郎委員) 1学級は30人前後だと言っているのに、40人くらいになるんですか。最終報告には学級数が幾つになるのかも載っていない。こんな逆行するようなことをしてどうするんですか。  前に保育所の統廃合の話が出たとき、南幼稚園についても一緒になくしなさいよと申し上げたのに、園児の数が少なくなることがわかっていながら、いやいや、幼保小の連携だとか格好つけて言っていましたけど、結局ここにきて一発で廃止しますと、こんないいかげんなことはないですよ。そういうところが私は理解できないということです。 ○(松永教育長) 南幼稚園の件につきましては、委員さんがおっしゃるように公立幼稚園が同じ敷地にある小学校との連携機能を生かしたい、その機能を十分発揮させたいという願いで、幼保小連携という形のパイロット的な役割として、議員の皆さん方からも御理解いただく中で残してまいりました。しかし、園児数が少なくなってその機能を失ってしまうときには廃止も考えていきたいという答弁もさせていただいた経緯がございます。現在は、子供たちの数が減った中でその機能が失われてきているというようなことで、廃止の方向を考えて御説明を申し上げたところでございます。 ○(髙坂登志郎委員) 南幼稚園の件についてはちゃんと知っています。裏から頼まれて存続しただけの話じゃないですか。そんなきれいごと言ったってだめですよ。 ○(横山一雄委員) 検討委員会を立ち上げたときの市長の冒頭のあいさつでは、18年度から三条市総合計画の目標年次である26年度には児童生徒が1,000人も減りますと、大変なことだということでこの取り組みが始まったわけでしょう。だから、いい言葉で言えば小学校の適正配置、いわゆる統廃合だと、私はそう受け取っていたわけですが、教育長の説明では、学力の向上、中1ギャップ、小1プロブレムと、私どもは本会議場で何回も議論してきたわけでしょう。  それで、秋田の話も出ていましたが、秋田のホームページを見ると小中一貫じゃなくて中高一貫です。さっきもお話があったとおり、学力の向上云々で始めたのではなく小中学校の一体化を図っていくという中で、統廃合の関係で始めたんだということを初めからはっきりと説明してくれれば、皆さんの理解もまた違っていたと思います。そういう考えについてはいかがですか。 ○(松永教育長) 純粋な気持ちで三条市の子供の現状をるる分析していただく中で、どうやったらより学力がつき、あるいは人とのかかわりがうまくいく学校生活を送れるようになるのか、また一生懸命頑張っているけども、不登校やいじめの数がなかなか減らないというような実態を踏まえて、どうすればいいのかということを先進地等の研究や視察などを行っていただいた中で、三条市にとって小中一貫教育を導入することはいいことじゃないかという御提言をいただいたという、これがスタートでございますので、私としては先に統廃合ありきという考えは毛頭ございませんでしたということを御理解いただきたいと思います。 ○(横山一雄委員) 私どもも小中一貫教育について方々視察させていただき、教育長さんにお会いしていろいろとお話を聞いてきました。基本的な考えは、最終的にはやっぱり――義務教育は国の責任でやらなければならないということは決まっているわけでしょう。それなのに、国に先駆けて取り組むということは、やはり過疎化の問題――三条小学校を例に出すと、あそこは逆に市街地化によってあのような形が起きているという現象なんです。ですから、小中学校の適正配置のためにやるんだということが各市の教育長さんたちの圧倒的な意見でございまして、あなたの考えとはちょっと違うんですが、いかがですか。 ○(松永教育長) 先ほど申し上げましたように、新市誕生を機会に策定した教育基本方針からスタートしているということで、御理解いただきたいと思います。 ○(横山一雄委員) 最近、教育長さんが企業訪問をされているという話をいろいろとお聞きするんですけども、これは事実なんですか。事実ならば、何のために企業訪問をされているんですか。 ○(松永教育長) 6月に開催いたしました地域連携部会で私どもが御説明した後に反対の立場で御発言いただいた方から、地域の企業経営者でこういう方も反対しているということで、具体的な会社名をお聞きいたしました。その会社等は三条市でも中心的な、大きな企業の経営者でいらっしゃいますので、私どもが考えていることをお伝えし、あるいは反対ならば私どもの考えとどこが違うのかということをお聞きしたいということで、2社の経営者とお会いいたしました。 ○(横山一雄委員) 教育長の冒頭のあいさつでは、小中一体校の進捗状況についての説明を担当のほうからさせますということで、先ほど嘉代室長から報告がありましたが、それが今の状況ですか。それが進捗状況の説明なんですか。 ○(松永教育長) 質問の意味がよくとれませんでしたので、もう一回お聞かせください。 ○(横山一雄委員) だから、冒頭に現在の進捗状況について説明をさせますと、こう言われた内容が先ほどの説明なのかと、こういうことです。 ○(松永教育長) 現在の進捗状況でそれぞれの委員会――施設検討部会等で地域の方々や学校関係者等により検討していただいた、その状況を報告させていただくのが進捗状況でございます。 ○(横山一雄委員) これは、合併特例債に触れてのハード面の説明です。ところが、国は小中一貫教育なんか認めておりませんから、基準財政需要額には認められませんよね。認められませんから、これから行う教育費については全部三条市の単費になるわけでしょう。その辺の財政シミュレーションについて、本会議でも申し上げましたけども正確な答弁がありませんでしたが、その辺はどの程度まで進んでいるんですか。 ○(松永教育長) 私どもは4、3、2の区分という表現をさせていただいておりますが、小学校6年間の義務教育期間と中学校3年間の義務教育期間は今までと同じ制度の中でそれぞれ行っていくつもりでございます。ですから、国の現行の義務教育基準に基づいた教員配置があり、国の方針の中であるというふうに考えていますので、三条市独自のものではございません。 ○(横山一雄委員) それは私も確認しているんですけど、国が推奨される部分以外のものは三条市の単独だというふうに聞いたので、これについて確認をしておりますが、私が間違っているかどうかを確認していただきたいと思います。  それと、財政当局では十分なシミュレーションをやっておられるんですか。 ○(松永教育長) 施設設備等については、耐震化の問題もあり、財政的なそれぞれの負担等がありますので、財政部局との話し合いを進めさせていただいているところでございます。なお、ソフトにおける教員の配置等については、やはり義務教育における国庫負担法に基づき県が3分の2、国が3分の1という部分は変わりございません。 ○(横山一雄委員) そのほかに一般の細かい教育費があるわけでしょう、その中の小中一貫にかかわるものの細かい部分は対象にならないはずです。 ○(松永教育長) 私は、小学校教育と中学校教育それぞれの動きの中で入れられるものと思っておりますので、小中一貫教育独自のものでどういうものが入るかとか、入らないかというようなことについては、これは小学校分、中学校分で十分対応できるのではないかと思っておりますが、少し勉強させていただきたいと思います。 ○(横山一雄委員) 最後に、髙坂委員さんも触れておられますけど、1,500人のマンモス校を目指しておられるわけですが、26年度は三条市総合計画の最終年次です。そこで、開校時の1,500人の内訳について、小学1年生から6年生まで、それから中学1、2、3年生はそれぞれ何人くらいになるのか聞かせてください。 ○(嘉代小中一貫教育推進室長) 開校予定の平成26年度におきましては、小学校1年生153名、小学校2年生155名、小学校3年生157名、小学校4年生161名、小学校5年生140名、小学校6年生182名で、小学校の合計は948名、中学校1年生166名、中学校2年生167名、中学校3年生175名で、中学校の合計は508名、小学校と中学校の児童生徒数の合計は1,456名、また学級数につきましては、小学校は28学級、中学校は15学級、合わせまして43学級を想定しています。これは、普通学級を想定しているものでございます。 ○(横山一雄委員) 教育長さん、どんなに立派な教育方針をつくって学力の向上なんか言われましても、こういう反対運動がありますと家庭内が割れるような状況さえ起きてくるわけですから、そういうことでは学力の向上なんかあり得ないと思います。ですから、そういうことのないようにしっかりとやっていただきたいと思います。強く要望といいますか、これだけは絶対にやってもらわなければだめです。 ○(西川重則委員長) ほかにありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(西川重則委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― (2)一ノ木戸小学校及び裏館小学校改築事業について ○(西川重則委員長) 最後に、一ノ木戸小学校及び裏館小学校改築事業についてを議題といたします。  説明をお願いいたします。 ○(池浦教育総務課長) それでは、一ノ木戸小学校及び裏館小学校改築事業について説明をさせていただきます。  基本的に6月29日開催の総務文教常任委員協議会で御報告した以後の進捗状況を中心に御報告をさせていただきたいと思いますが、説明の都合上、若干重複する部分もあろうかと思いますが、御容赦をいただきたいと存じます。  全体の進捗状況、概要といたしましては、冒頭教育長があいさつの中で申し上げましたとおり、一ノ木戸小学校、裏館小学校ともに6月末までにそれぞれの施設検討組織によりまして基本設計案がまとまったところでございまして、現在はPTAや地域の皆様方に御説明し、さらに御意見をいただいているという状況でございます。  それでは、一ノ木戸小学校から説明させていただきますので、恐れ入りますが資料ナンバー2-1をお願いいたします。おはぐりいただきまして、1ページをお願いいたします。施設検討部会の開催状況でございますが、ここには第1回から第3回までの施設整備構想の取りまとめの経緯、それからプロポーザル方式による業者選定後の第4回から部会案確定の第8回までの開催経緯について掲載しております。  この施設検討部会の基本的な進め方につきましては、選定業者と教育委員会で事前にたたき台となる案を作成し、それを委員の皆様にお示しして御意見をいただく中で、配置計画案から校舎内部の基本構成案、設備の基本方針、平面計画案といったぐあいに協議題を設定する中で、その場で御意見をいただくとともに、さらに一たんお持ち帰りをいただき、次回までに御意見があれば学校を窓口として取りまとめをさせていただいて、次回案に反映できるものは反映させると、こういう作業を繰り返す中で基本設計を固めていくという形で進めさせていただいております。そして、6月30日に第8回の検討部会を開催させていただき、基本設計部会案の最終調整をさせていただいた中で、部会案として一応のとりまとめをさせていただいたところでございます。  この施設検討部会においてどういう御意見、御要望が出て、その意見がどう反映されているかという点につきましては、次の2ページから5ページ中段までに配置計画、建物全般、さらに1階、2階、3階、4階といった区分けをして記載させていただきましたので、ごらんいただければと思います。なお、黄色で網かけをさせていただいている項目につきましては、具体的にこれを基本設計案に反映させたというものでございます。  恐れ入りますが、5ページ下段をごらんいただきたいと思います。この部会案がまとまって以降、先週の7月21日水曜日でございますけれども、この案を第二中学校区小中一貫教育推進協議会に御報告申し上げ、さらに御意見をいただいたところでございます。そこでいただいた御意見については、記載のとおり2つございます。改めて体育館をもう少し大きくとれないかということと、この計画案は変更可能なのかといったものでございまして、対応方針につきましては記載のとおりでございます。  6ページをお願いいたします。この図面は、既存の第二中学校を含めた全体の配置計画案でございます。上段の北側が既存の第二中学校、下段の南側が国道289号、いわゆる第2産業道路でございます。一ノ木戸小学校の大まかな配置計画といたしましては、第二中学校南側隣地、約1万平米を造成する中で、図面左手になります西側に体育館棟、中央部に普通教室棟、西側に特別教室棟を配置し、第二中学校との連結部分につきましては図面中央部に記載の小学校昇降口、あるいはメディアセンターと記載されている部分の2階から4階までを接続するというものでございます。そして、1、2年生の普通教室南側に学校畑100平米を含む約670平米の低学年用の芝生広場、東側に高学年用の芝生広場1,900平米を配置させていただいております。なお、駐車スペースとして既存の第二中学校普通教室棟南側に40台分、小学校低学年用芝生広場南側に25台分、さらに東側の高学年用芝生広場東側に13台分、合計78台分を配置させていただいております。  7ページをお願いいたします。これは、1階部分の平面図でございます。校舎西側の体育館の1階部分は地域交流スペースとして児童クラブ室、PTA室、多目的ホール、さらに三条東公民館にはない機能の補完といたしまして調理スペースなどを配置し、普通教室棟については低学年1、2年生の普通教室のほか、児童玄関わきには低学年用のメディアセンター、絵本コーナーを配置させていただきまして、特別教室棟1階部分には第二中学校分を含めた給食調理場等を配置させていただいております。  8ページをお願いいたします。2階部分となります。西側の体育館棟には、ミニバスケットコートが2面とれるアリーナ、中央部が3、4年生の普通教室、右側の特別教室棟2階は教務室等のいわゆる管理スペースとしております。さらに、第二中学校との接続部分につきましては、2階及び3階部分をメディアセンターとして配置しているものでございまして、この部分がこの校舎の顔となる特徴的な部分になるかと思っております。  次の9ページには、5、6年生用の普通教室に加えて児童会室、東側には教科ギャラリーを加えた理科、図工教室等の特別教室を配置しております。  10ページをお願いいたします。普通教室棟の屋上部分に低学年用及び中高学年用2槽式のプール施設、特別教室棟部分には家庭科室、音楽室を配置し、連結部分には小中連携教室を配置しております。この小中連携教室の使い方につきましては、異学年交流のためのランチルームや、あるいは中学生の作品を展示し、それを小学生が見るような形で中学校の生徒と小学校の児童が交流するスペースと位置づけております。  細かなところでございますが、前回の総務文教常任委員協議会での提示案につきましては、普通教室棟屋上部分に設置の中高学年用プールについて、5コースでお示しさせていただいておりましたが、総事業費の優先順位づけの中で、学校要望に基づき当初計画の6コースに戻させていただいております。そのかわりといたしまして、普通教室北側に設置するとしてお示ししておりましたひさし、雁木があったわけでございますが、今の図面では消えてございます。これは、利用頻度が低いということから外したという調整をさせていただきましたので、御了承いただきたいと思います。  次の11ページは、現時点での既存の第二中学校を含めた建物のイメージパースが新たにできましたので、ごらんいただきたいと存じます。  次の12ページには、南側、北側、東側のそれぞれから見た立面図でございます。  最後に、13ページの今後のスケジュールでございますが、今週29日の木曜日には第二中学校、一ノ木戸小学校合同PTA総会の開催をお願いしておりまして、8月6日には第二中学校区の地域連携部会におきましてこの基本設計案を御説明させていただき、御意見をいただきまして、基本設計の精度をさらに高めていく中で本年12月中には実施設計まで終了したいと考えております。また、並行して9月ごろから計画地区用地の造成工事にも着手してまいりたいと考えております。  その後、校舎の建設工事につきましては来年6月ごろから着手し、工期をおおむね14カ月間とする中で、平成24年8月には完成させ、その後の夏休み等を利用して引っ越しを行い、予定どおり平成24年9月の2学期からの供用開始を目指すものでございます。ただし、外構関係の工事につきましては、校舎本体の建設にめどがついてからの着手ということになりますので、平成25年3月ごろまでには完成したいとするものでございます。  簡単でございますが、以上が一ノ木戸小学校の概要でございます。  次に、裏館小学校の基本設計案について説明させていただきます。恐れ入りますが、資料ナンバー2-2をお願いいたします。裏館小学校につきましては、総務文教常任委員協議会で御報告させていただいた案を検討委員会での一応の基本設計案として取りまとめさせていただき、PTAや地域の御意見をお聞きする中で再度調整するという方針から、1ページの施設検討委員会開催状況、2ページから5ページ上段にかけて記載されておりますこの委員会における主な意見と対応方針につきましては全く変更がございません。なお、基本的な進め方につきましては、今ほど一ノ木戸小学校で説明した形と同様でございます。  恐れ入りますが、5ページの中段以降をお願いいたします。ここには先週の7月22日に裏館小学校の臨時PTA総会で説明会を開催させていただいたところでございまして、そこでの御意見を掲載させていただきました。この説明会でいただいた御意見につきましては、オープンスペースの仕切りがうまく稼働するのかとか、収納スペースがもっと欲しいとか、あるいは完成後の維持管理がしやすいものを納入してもらいたいだとか、基本的には細かな御意見、御要望をいただきまして、ほとんどの御意見は実施設計において検討すべき中身という判断をさせていただいております。  次に、6ページでございます。建物の配置計画を掲載しております。校舎棟につきましては、現在の裏館小学校グラウンド南西側にL字型で配置させていただきまして、市道を挟んだ西側の取得予定地につきましては校舎が完成するまでの間仮設のグラウンドとして使用し、新校舎完成後は1階部分を児童クラブ及び裏館小学校を含めた第三中学校区と大島中学校区の給食調理場の整備を目指すものでございます。さらに、新校舎完成後につきましては現校舎を解体し、そこをグラウンドとして整備させていただくものでございます。  7ページをお願いいたします。1階部分の平面図でございます。校舎棟南側に普通教室等配置する中で1、2年生の普通教室を、北側には職員室を初めとする管理スペース及び児童玄関わきには地域交流室を配置させていただきました。  8ページをお願いいたします。2階部分でございます。校舎棟南側を3、4年生の普通教室として、北側を図書室、家庭科調理室等の特別教室のほか、地域にも開放できる特別活動室、多目的室を配置させていただいております。西側部分につきましては体育館として配置し、2階部分を上空通路で校舎棟との連結を図るものでございます。  9ページをお願いいたします。3階平面図でございます。南側に5、6年生の普通教室、北側には教科ギャラリー、音楽室等の特別教室を配置させていただいております。  10ページをお願いいたします。4階の平面図でございますが、普通教室棟の屋上には一ノ木戸小学校と同様に低学年用、中、高学年用の2槽式プールの設置を予定しております。  12ページは立面図でございますが、それぞれの方向から見た立面図を掲載させていただいておりますし、次の13ページは外観のイメージパースで、今回新たに追加となったものでございまして、これは完成版ではございませんが、ごらんいただきたいと存じます。  最後に、14ページをお願いいたします。現時点における今後のスケジュールについて説明させていただきます。まず、設計に関しましては今後第三中学校区の推進協議会などに御説明し、御意見をいただく中で、再度検討委員会で検討を行うなどの作業を進め、基本設計を固めていきまして、来年2月末までには実施設計まで完成させたいと考えております。その後の建築スケジュールにつきましては、校舎棟と体育館棟に分けて記載させていただきましたが、まず校舎棟でございますが、今年度地質調査を行う中で来年6月ごろから新校舎の建設工事に入り、予定どおり平成24年8月には完成させ、その後引っ越しし備品搬入等を行う中で、平成24年9月の2学期からの供用開始を目指しております。そして、新校舎完成後に既存校舎の解体工事を、それに並行して新しいグラウンドの造成工事、それからうらだての森がございますが、この移設を含む外構工事を行い、平成25年8月には新しいグラウンドの供用開始を予定いたしております。  次に、体育館棟でございますが、今年度中に西側敷地の地質調査を実施いたしまして、仮グラウンドの造成工事を来年3月末までに行い、まず仮のグラウンドの確保をさせていただきたいと考えております。その後、再来年になりますが、新校舎が完成してから体育館棟の工事に入りまして、調理場の厨房設備工事とあわせて平成25年9月の2学期から供用開始し、さらに体育館棟の外構工事、既存体育館の解体工事を実施し、既存体育館解体後に跡地の外構工事をさせていただきまして、平成25年度末ですべての工事を完成させたいという予定で考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。  説明につきましては、以上でございます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ○(西川重則委員長) これより質疑を行います。 ○(横山一雄委員) このような事業に取り組むところはすばらしい駐車場ができますけど、駐車場のない小中学校はまだたくさんあります。本会議でも申し上げましたけど、バランスのとれたまちづくりの面から見て、その辺はどうされるんですか。バランスのあるまちづくりをぜひやってください。御答弁お願いします。 ○(池浦教育総務課長) 御指摘のとおりだと私どもも認識をさせていただいているところでございます。職員のみの駐車場であってもなかなか確保が難しいというのが、市内33カ校の中でかなりあることは十分認識をさせていただいているところでございます。今ほども御説明をさせていただきましたが、今後新しいものにつきましては、そういった御不便をできるだけおかけしないような形で検討させていただいているところでございますが、残ったところにつきましても極力そういったことを工夫の中でやっていきながら、また新しい校舎を建設する、あるいは増築等が行われるようであれば、そういった機会に見直しを行い、できるだけ御不便をかけないような形を模索してまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○(横山一雄委員) 新しい校舎云々といったら、いつになるかわからないでしょう。でも、現実として大きい小学校のイベントのときの駐車場を見てみなさい。大崎小学校なんか大変でしょう。学校の前には、あれだけの優良農地がたくさんございます。今は土地が安いですから、ぜひやったほうがいいんじゃないですか。大変なのはあなた方が一番よく知っているわけでしょう。こういう事業で取り組むところはどんどん改良されていきますけど、これは不バランスのまちづくりじゃありませんか。 ○(古川教育部長) 今回2つの小学校の改築と小中一体校を新築するということで、私ども大変力を入れてやっているわけでございますが、御指摘のありました小学校、中学校等につきましても今後の課題とさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○(西川重則委員長) ほかにありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)   副委員長と交代いたします。   〔正副委員長交代〕 ○(武石栄二副委員長) 委員長にかわり、暫時委員長の職務を行います。 ○(西川重則委員) 答弁にありましたように、確かに12月の補正やらで景気対策もありましたし、想定主義で予算も通っていますからわかるんですけれども、先ほど久住委員さんがおっしゃいましたように、ここへ来て状況が大きく変わってきていますが、一中学区における反対運動の動きに対する答弁は全くなされていないんです。とにかく25年4月に向けてどんなに抵抗があろうとも、あるいは市民が賛成、反対の2派に分かれて大変ないさかい状況になろうとも一切しんしゃくしないと、予定どおり小中一貫教育推進の方針に基づいて一瀉千里やるんだと、そういうことでしょうか。それとも、この動きについては我々のところにもいろいろと連絡がありますので、つまらない勘でしかありませんけれども、燎原の火のごとく相当広がっていくのではないかなと。そうなったときにどうされるのか、その辺をお聞きします。 ○(松永教育長) 先ほども御答弁させていただきましたが、小中一貫教育、特に第一中学校区における一体校に対して不安感を持っている市民がいらっしゃるということは、私自身も直接お話を聞いたりしておりますので承知いたしております。そのことについては、本当に真摯に受けとめて、その不安や懸念を払拭していくように、私どもとしてもさらに丁寧に説明をしてまいりたいと、あるいは御理解いただくべく努力をしてまいりたいというふうに考えております。  具体的には、市長を中心として各地域や自治会等での小さな集まりにも招かれれば行って御説明申し上げたりして、本当に丁寧にこれから説明してまいりたいというふうに考えております。その後の判断は理事者と相談してまいりたいと考えております。 ○(西川重則委員) 結局教育基本方針に基づいて行われるんでしょうけれども、そこには三条市の理想の教育を求めるんだと。そうであるならば、市民が教育制度の是非について賛成、反対に分かれて論争を展開し続けていくことが三条市の教育行政にとってプラスになるんですか。 ○(松永教育長) 先ほど嘉代室長が御説明を申し上げました中にもございましたが、地域の方々の協力なくして学校教育はあり得ないと考えておりますし、またこのような新しいことをやるとき、不安ばかり先立ちしていては前に進まないだろうと。やはり、みんなで協力していい学校をつくる、あるいはいい地域をつくるにはどうすればいいのかというようなことは、みんなで前向きに検討すべきじゃないかという地域の代表の方の声もございます。私は、そういう声も大事にして前向きにとらえ、これからいろいろな御意見をいただく中で進めていくのが三条市にとっていいんじゃないかと。二律背反的な話をしていては教育のためによくないと考えています。 ○(西川重則委員) 行政側が提案したことに対して、賛成の住民の力をかりながら事業を推進すると、おっしゃることもわかります。ところが、一方でこのような動きが起きてきた。その中で、論理のすりかえがあると言いたいのは、きょうもこのように施設建設計画の詳細な説明はありましたが、今嵐南地区で起きていることは施設の云々よりも、それ以上に小中一貫教育に対する不安から起きている事柄だと思うんです。これは、第一中学校区小中一貫教育推進協議会や施設検討部会検討事項、あるいはPTAや保護者、自治会とかいろいろな意見を聞いていますが、その論理の中心を施設の陳情、要望にすりかえられているんです。こういう提案をしましたので、これについて地域の皆さん、あるいは父兄の皆さんはどういうお考えですかということで、いや、ここを直してもらいたい、道路はこうしてもらいたい、信号機はこうしよう、横断歩道はああしよう、プールはどうしよう、こうしようという施設の概要、施設の機能についての議論を深めているだけで、一番本質である小中一貫教育が三条市の将来の教育行政において、この先20年、30年果たして継続して進められて、そして定着していくものであるかというようなことについての明確な保証がないからいろんな不安が生じて、ここへ来て施設建設とは別の意味合いでの反対運動が起きてしまったんじゃないんですか。私は、そういうふうにとらえているんですが、その辺を整理しないと、一中学区の建設計画はどんどん進められますが、一方ではそれに対する反対運動が続けられることになると、義務教育において不幸なことだと思うんです。 ○(古川教育部長) 小中一貫教育の議論は、一体校の議論よりも前に小中一貫教育検討委員会等で徐々に進めてきたわけでございますが、いざ具体的な施設の図面が公表されますと、そもそも小中一貫教育とはどういうメリットがあるのか、あるいはデメリットがあるのかというようなことで、そもそもの疑問というものが出てきたような気がいたしております。小中一貫教育自体は、先ほど申しましたように市民も参加した小中一貫教育検討委員会で十分に御検討いただきますし、またその都度議会に御報告を申し上げ、議会の開催ごとに小中一貫教育についての御質問がないときがないほどに、議会の皆様と一緒に練り上げてきたというふうな認識をしておるところでございます。  そこで、先ほどお話がありましたように、12月議会ではこのたびの施設の設計に関します予算を賛成多数で御議決いただきましたので、私どもはそのような順序で粛々と進めさせていただき、必要に応じて御報告をさせていただいているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○(西川重則委員) 理事者側は常に答弁が一貫しているんですけども、この資料に示された一中学区の一体校ならば25年3月、第二中学校は24年9月――モデル校の一中が後になるみたいな、開校時期が逆転してしまったようで、これについての説明もないんですが、反対運動がどのように拡大あるいは収束しようとも、理事者側が示された基本設計工程表は一切変更しないと、どんな状況になろうとも断固この計画どおりに進めるんだということですか、それともこのような市民運動が起こったわけですから、12月から大きく状況が変わって、その状況展開によっては理事者との相談によって変更もあり得るのか、その辺だけ聞いておきたいんです。地元にいて私どもも不安なんです。 ○(松永教育長) 基本的には、私どもの考えをできるだけ進捗してまいりたいと思っております。ただ、今委員さんがおっしゃったように、教育についてのこのような論争で子供たちに不幸をもたらしてはならない、あるいはその結果子供たちに悪い影響を与えてはならないと非常に懸念をいたしております。そういう意味で、先ほども申しましたように私どもとしてはこれからも丁寧に説明してまいりますが、委員長さんが御懸念されたような――だんだん火の手が大きくなった、あるいはなかなか収拾がつかないぐらいになってくるようなことになれば、それは私どもの努力不足だというふうに考えざるを得ないと思っております。そういう中で理事者とも協議をしなければならない事態が来るかもわかりませんが、私どもとしてはそういうことのないように精いっぱい努力して、子供たちのためにいい教育、いい学校を目指していきたい、これだけが信念でございます。初めからもうだめだからもとへ戻ろうというのではなく、いいものを求めて前に進めていきたいということを申し上げたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○(武石栄二副委員長) 委員長と交代いたします。
      〔正副委員長交代〕 ○(西川重則委員長) ほかにありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)  以上で質疑を終了したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(西川重則委員長) 御異議がありませんので、以上で質疑を終了いたしました。 ――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*―― ○(西川重則委員長) 以上で本日の小中一貫教育等調査特別委員会を閉会いたします。                               閉  会 午前11時54分  以上会議の次第を記載し、三条市議会委員会条例第29条第1項の規定により、ここに署名する。                  小中一貫教育等調査特別委員会                   委 員 長   西 川 重 則                   副委員長    武 石 栄 二...